両角 容一郎
■ヨーロッパ型プールとの出会い
22歳の頃(その頃はまだ私は会社員でした)、あるときプールのレクチャーを聞いて「プールは四角いプールだけがプールではない、丸いプールもあれば色々なプールがヨーロッパにはある」という話に驚きました。そして初めてヨーロッパに行ったとき、話しに聞いていた、本当に丸く、泳ぐだけではなく、歩いたり戯れたりしているプールを目にして、それまでは四角い競泳用プールばかり手がけてきましたし、それがプールだと思っていましたから、ものすごくカルチャーショックを受けました。
ヨーロッパのプール(クアプール)は自然の産物を用い、水の抵抗や浮力、圧力、空気を使って人体がもともと備えている治癒力を引き出すシステムであり、利用の目的は病気の予防(プレベンション)とリハビリテーションに用いられていました。 日本の湯治場とプールが一体となり、気持ちよく、そして楽しい施設でした。日本も、これからまさにこんな風に若者から中高齢者まで楽しんで健康になれる施設を創らなければいけない。「楽しくて、気持ちがよく、自然に健康になっていく」このような施設を創る仕事をしていこうと決めました。
■株式会社 三立の設立
独立するきっかけは現状に満足できず「何かが違う」「もっと情熱的にチャレンジしたい」という思いからです。 物販だけではなく、ヨーロッパで体験した「気持ちがよく、楽しい施設をつくりたい」そのためにハードとシステムを総合的に販売できる会社を目指そうと決めました。 そして何より大切にしたかったのは「心のかよった一体感のある会社にすること。お客様と一緒に考え、共に感動を分かち合える会社にすること」この思いをもとに、(株)三立がスタートしました。
会社設立と同時にスポーツマーケティングの講師の話があり二年間講師を務めました。またこの時期多くの方をヨーロッパの施設体験に案内し、世界の施設を数多く体験しました。それは今も変わらず、2年に1回ドイツで開かれている温浴の展示会「インターバッド」にお客さんと一緒に出かけています。 その後、さまざまな人との出会いやいろいろなことがあり、多くの人のおかげさまで会社は現在に至っております。 |